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12/16 火災を想定した避難訓練(12/15)

 もし火災が起こったら、あなたはパニックを起こすことなく避難することができますか?
 本校では、ある特別教室で火災が発生した想定で、予告なしの避難訓練を実施しました。
 講評で校長先生は次のように問いかけました。「(火災が発生した)特別教室の近くを非難する
ことが正しい選択だったのか?」「職員室西側出口から避難することが正しい選択だったのか?」
そして「今日の(この強い)風ならば火はどの方向に広がっていくのか?」
 火災の場合は安全な避難(誘導)とともに初期消火がポイントとなります。教職員は初期消火等
に動くことができたか? 生徒は火災と火災発生場所等を知らせる放送を静かに聞き、危険を回避
して避難することができたか?
 訓練を振り返り、今後に生かしていきたいと考えます。

参考
〈煙の流動について〉
 煙は、火元室内の換気口から天井面や天井裏を通って隣室へ、また出入口から廊下へと横方向に広
がっていきます(この時点では通常毎秒0.3m~0.8mの速さ)。一方、階段やエレベーターなどの縦
穴部分に入ると、毎秒3~5mの速さで縦方向に進んでいきます。通常、人間の階段での上下歩行速度
は毎秒0.5mと言われているので、煙は人間の数倍も速い速度で拡散することになります。

〈煙の危険性について〉
 火災時の死因は大きく分けて、熱による火傷、有毒ガスによる中毒、酸素不足による窒息の3つで、
このうち中毒死と窒息死が40%以上を占めています。

〈初期消火について〉
・自らの避難口を確保(避難口を背中に消火活動)する。
・消化器による初期消火の限界は「天井に火が移る前まで」
・屋内消火栓は、火勢が強く消火効果が見られないまたは自らの避難の時機を逃す恐れがあると判断
 するまでを目安とする。
             (日本防火・防災協会「防火管理講習テキスト」より一部抜粋)